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[名](スル)山野を越え、川をわたり、各地を歩き回ること。
 
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たわわなバナナの仲間入り

種なしブドウが地に溶ける

木枯れた木立の根が腐る

真っ赤なリンゴが白くなる

殺した蜘蛛が消えていた

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皆が嫌いな子がいました

皆はその子をBさんと呼んでいました

なぜかその子は私に懐いていました

私はその子が嫌いでした

皆がAさんと呼ぶ子がいました

私はAさんが誰か聞いていませんでした

だからきっとAさんは私なのです

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蜜を吸いたいのか

細い茎によじ登っては

落ちてを繰り返している

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憎い憎い憎い憎い

土足でずかずかと

人の古傷ほじって楽しいか

わざわざ考えぬようにしているというのに

やりたいことが沢山ある

やりたいことが沢山あった

全て見たかった

知りたかった

もう遅い

そう

もう駄目なのです

神がそう定めた

それは絶対なのです

私はヒトだ

私はしかし成り損なった

中が固まっちまった

一時の愉悦と引き換えに

私はあの子たちに食われていきます

私は踊れません

楽しそうに笑う人を見て

私のあの子が泣き喚きます

私はあの子たちの所為にできる

ごめんよ

私はいきたいだけなのに

目に見えるものはくだらない

私にはあの子たちしかいない

言葉などただのシミである

私はうたっていたいのです

ひとりでも一瞬でも

私を見てくれるなら

酷く寒い

誰かこの子を絞めて

赤い傘が必要だ

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10のマイナス

それらが同時に

存在するとどうなるか

張り詰めて

身動きが取れなくなるのです

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時間はないよ

三度はないよ

もうすぐもうすぐ

もっともっと

もっともっと

やるべきことを

済ませなければ

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私はいきたいのだ

甘い香りに酔いしれながら

私はいきたいのだ

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僕を見下げている

白が寝転がる

蜘蛛僕の足にとまる

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電波塔のふもとには

大人はあまりいない

だから私たちは

電波塔の下の

ゲームセンターで

一日中遊んでいるのです

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階ごとにジャンル分けされ

部屋一面に本が収められている

立派なところだった

7階の外国語の階

本を眺めて満足していると

音もなく数人

部屋に入ってきたのが見えた

私はわかった

この人たちは

誰かを殺す為に来た

私は殺されたくないと思った

彼らに見つからないよう

本棚に隠れ逃げ回った

でも本当のところは

彼らが私を捕らえることなど

ないだろうと感じていた

彼らが撤退を始めた

誰かを捕まえたのだろう

私の隠れた本棚の両脇を

ぞろぞろと歩いていく

こそりと出入口を覗くと

小さな人が手をつながれ

部屋を出て行くところだった

彼らが全員部屋を出たのを見て

私はそこから一番

遠いところに移動した

声が聞こえた

小さい人の叫び声

こんどは沢山の人が入ってきた

皆怯えた目をしていた

警察がきた

どこにこんなにいたのかと思う程沢山

ちょっとした事件が起きた

この階には入り口がここしかない

だからしばらくは部屋から出ず

おとなしく本を読んでいるように

そう告げた

そう言われても皆そわそわしていた

ひとりが声をかけてきた

その子は見てしまったのだという

大丈夫すぐ忘れるから

そういった適当な言葉をかけてあげた

これだけ警察がいたなら

あの時私がそれを告げていたら

こうはならなかったのではないか

一瞬そう思った

でも仕方のなかったことだと思い直した

しばらくすると部屋を出る許可が出た

外は静かだった

コートの人を数人見かけたが

音もほとんどしない

住宅街を抜け一本道にさしかかった

声をかけられた

図書館で話しかけてきた子だった

少し話した後その子は先に行った

乗っている車が小さすぎるのが可笑しかった

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すねに擦り寄った途端

周りの人々はカードになった

最後の子は酷く戸惑っていた

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薄青色の外に橙が点った

窓から覗くと男がいた

宿無しのような恰好で

大きなバーナーで

この家を焼いていた

私は武器を欲した

だがこの家にあるはずもない

壁のモップを手に

男に殴りかかった

思うように手が動かない

男は私を見て

にたぁと口を歪めた

手を伸ばしてきたから

私は家に逃げ帰った

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洗面器の中をぐるりと回って

ふいと消えてしまった

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